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ABS素材とは?塗装方法や注意点

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今回は、プラモデルでも多く採用されている素材「ABS樹脂」について塗装する際の注意点も含め解説していきます。

 

目次

 ・ABS樹脂とは?

・ガンプラでABS素材を見分ける方法

・塗装する際の注意点

・まとめ

 

ABS樹脂とは?

 

ABS樹脂とは、ポリスチレンにアクリロニトリル、ブタジエンを化学的に結合することで、耐衝撃性を改良した素材です。

メリットとして、用途に合わせて柔軟に加工できる外部からの衝撃に強いという点があります。

反面、耐候性が低く劣化しやすい有機溶剤に弱い(ガンダムマーカーなどの塗料)といったデメリットもあります

ガンプラでは、MGは内部フレーム、RGではアドヴァンスドMSジョイントなどに採用されています。

また、ABS樹脂のパーツを接着する際は、ABS樹脂専用の接着剤を用意する必要があります。

Mr.セメントシリーズの接着剤はPS樹脂専用で、ABS樹脂には対応していません。

ご注意ください。

ガンプラでABS樹脂を見分ける方法

 

ガンプラでABS樹脂かどうかの見分け方として、説明書の付属ランナー欄を見るという方法があります。

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このページを見れば、どのランナーにどの材質が使われているか分かります。

 

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また、箱の側面にも製品素材が書かれているので、買う前にこの部分を読んでおいて下さい。

 

塗装する際の注意点

 

塗装する際の注意点として、組み立てた後から塗装しないことです。

ABS樹脂のパーツは、組み立てた後に塗装するとヒビが入り割れます。

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こちらが腰回りが割れた時の写真です。

直接塗装していなくても他の場所から塗料が流れ込み、崩れるように割れます。

メカニズムとして、

①組み立てた時の負荷によりパーツにわずかなヒビが入る

②パーツに塗料を塗ることで塗料がヒビに侵食する

③ヒビに塗料が侵食することで劣化してパーツが割れる

といった感じです。

ABS素材でも塗装する事は可能ですが、その場合以下の4つを注意して下さい。

①パーツを組み立てる前に塗装する

②塗装した後はしっかり乾燥するまで待つ

③細かく可動する関節パーツは極力塗装しない

④事前にプライマー塗装を行う(下塗り塗装)

この4つを守れば、破損するリスクを減らすことができます。

 

まとめ

 

以上、ABS素材についての紹介でした。

最近のキットはKPS(強化ポリスチレン)が採用される事が多くなりましたが、過去キットの再販品やガンダムベース限定のカラーバリエーションキットにはABS樹脂が採用されている場合があるので、パーツ素材の確認はしっかり行って下さい。